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ナカミチは憧れではあったが、音を聴いたことはなかったので信者ではなかった。 1980年頃、私が使っていたカセットデッキはビクターの定価¥59,800の2ヘッド機だったが、それと同じようなスペックの480でさえ、定価¥79,800である。 それから27年の歳月が過ぎ、2007年にBX-1・482Zを経てついに1000IIを手に入れることとなった。 1973年に世界初の3ヘッドを搭載し、¥278,000という価格で登場した初代1000。 カセットデッキをたんなる録音機器からオーディオ機器へと昇華させた名機中の名機である。 そしてその1000のマイナーチェンジモデルとして1977年に登場したのが1000IIである。 これは動作OKでしたというジャンク品を¥31,500で入手したものである。 しかし、動作OKというコメントとは裏腹に、録音不良という致命的不良を抱えていた。 購入後数日間メンテナンスに格闘。 ・再生アンプ部分のコンデンサが1個噴いていたので交換。 ・録音アンプ基盤の接点清掃とコンデンサを3個交換 ・ヘッドからのコネクタ接点の清掃。 ・リール駆動ベルトが切れたので交換。 ・テープ切替スイッチと録音レベル調整スライダに接点復活剤の投入。 ・全プラグイン基盤の、ハンダの薄いところの盛りなおし。 ・再生アンプ基盤の残りのコンデンサ全交換。 と、ここまでやった結果、ハイポジテープでは消去が不完全という問題は残ったが、とにかくも録音ができるようになったのは奇跡に近かった。 初めて1000IIの音を聴いた時はブッたまげた。 このときすでに私は30台以上のカセットデッキの音を聴いてきた。 482Zでさえ別格の素晴らしさだと感動していたのだが、1000IIはそれをはるかに上回っていたのだ。 普通のノーマルテープから繰り出される音は、エネルギーに溢れていた。 いろんなデッキで”これがカセットの音か”というコメントをよく見るが、そのコメントは1000IIにこそふさわしいと思う。 この音を体感してしまっては、ナカミチ信者にならざるをえない。 これは必然である。 2008年7月、電源基板の整流ダイオードが破損して不調になったため交換。 合わせてラインアンプ基板・メイン基板・電源基板のコンデンサも交換して復活。 ![]() |
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